エンディングノートで心の相続(北國新聞夕刊 平成22年8月19日)
相談者からいただく「ありがとう」を活力にして、業務を進めています。相続手続支援センターは、相続・遺言に関する相談窓口を一本化し、預金や株式などの一般的な手続きから、登記、税金などの専門的な手続きまで、相続に関する総合支援業務を行っています。現在全国に45の支部があります。
石川支部を発足し、4年目を迎えます。セミナーの参加者は増えていますが、まだセンターのことを知らない方も多いと思います。
相続に関することは多くの方が興味を持たれている半面、年々煩雑になっています。石川県内でも高齢者の独り暮らし、老老介護の問題が多くなっています。最近のニュースを見ても感じますが、家族や人間関係が希薄化してきているのではないでしょうか。
相続の相談を受けていますと、いろいろな人間模様、家族関係、環境があり、二つとして同じというものはありません。家族関係やコミュニケーションがいいと、相続もスムーズに行われるように感じます。
コミュニケーションをスムーズに行う手段として、最近、エンディングノートに注目が集まっています。毎年9月には書き方のセミナーも開催しています。エンディングノートはただ単に金銭的な相続だけでなく、「心の相続」としてどのような人生を歩んできたかを振り返りながら、次の世代に伝えていくとともに、伝えられる側は先代のことを知ることができます。
これからも相続とエンディングノートのことを伝え、多くの家族の繁栄をお手伝いしていきたいと思います。