エンディングノートのススメ(北國新聞夕刊 平成23年1月19日)
年々、相続の状況は複雑多様化しています。相続手続支援センター石川では、相続でお困りになっているご家族のために、少しでも役に立ちたいという重いで、手続きのお手伝いをさせていただいております。
お手伝いの中でいつも、故人が家族に対してどのような思いを託したかったのかと考えます。生前、家族と親密なコミュニケーションがあり、書き置きや遺言を残されていれば、そのような思いは察しやすいのですが、あまり残されていないと、この相続が本当に故人の望んでいたことなのかと疑問に思うことがたびたびあります。
そこで元気なうちに、ご家族に対する思いや、自身のことを「エンディングノート」に記してみてはいかがでしょうか。
昨年末に、北國新聞文化センターで「エンディングノートの書き方セミナー」を実施したところ、大変好評でした。今月23日にも開催します。出席された方から、家族や自分自身について真剣に向き合い、これからの生活について整理する必要性を感じた、という感想を頂いています。
単に財産を譲る、受けるだけではなく、その人の生き様、考え方までも含めた相続が、心のこもった相続だと思います。心が真ん中にあるから「真心」であり、真心のある相続だから、単に財産を受けるのではなく、愛のある相続になるのではないでしょうか。
今年こそは、自分自身に真剣に向き合ってこれからのこと考えてみてはいかがでしょうか。