葬儀、相続トラブルを防ごう(北國新聞 平成23年10月23日)
大切な3つのポイント 当センターでは年間約200件の相続相談を受けます。そのうち約2割の案件が、遺産の多寡に関係なく、分け方や個人の遺志が尊重されたかどうかでもめ事が生じています。皆さんはこの2割にならないため、次の3つのポイントを心に置いてください。1つ目は、自分の財産やそれを相続する人間が誰かを知るといった基本的な情報の整理です。次は家族とのコミュニケーションで、これは1つ目のポイントを普段から家族と共有するという意味です。最後は自分の意思を明確にすること。相続でもめる一番の原因は、相続人の人数や相続額ではなく、残す人が何も決めていないことなのです。トラブルの未然防止へのお勧めするのが、家族へのメッセージ、財産目録などをまとめるエンディングノートです。ただし書いて終わりではいけません。なぜ家族に残すのかやノートに込めた自身の心を、しっかりと伝えておくことが相続同様に重要です。