家族のために準備を (北國新聞夕刊 平成26年6月4日)
「家族がこんな大変な思いをするなんて」。準備をせずに人生の終末を迎え、こう嘆いても遅いです。私が携わる相続の手続きも年々煩雑になっており、「何かしておかないと」「元気なうちに何か準備を」と思っている方も増えています。
煩雑になる理由の一つに、家族間のコミュニケーション不足があります。何も言っていない、何も聞いていないために残された家族に迷惑が掛かってしまう。そんな方の役にたつのがエンディングノートです。最近よく耳にする「終活(人生の終わりをより良くするため、事前に準備すこと)」を始めるきっかけにも、このノートを書くことをお勧めしています。
エンディングノートは、これからの人生をより充実させていくきっかけにもなります。ノートを通して、少しだけ「相続」のことも考えていただけたらと思います。 (金沢市)