終活でタッグ (北國新聞 平成26年9月20日)
終活でタッグ
5寺と相続支援センター
寺町台の寺院でつくる「寺町台寺活協議会」は27日、相続手続支援センター石川と連携し、寺町5丁目の法華宗承証寺で「終活セミナー」を開く。古くから日本人の死生観を示してきた寺院を舞台に、法手続の専門家と5宗派の僧侶が相談を受け付け、最期をよりよく迎える準備に役立ててもらう。
協議会は寺町台の寺院と地域コミュニティーの活性化を目的に、寺町の天台真盛宗西方寺、法華宗承証寺、曹洞宗長久寺、日蓮宗妙法寺の4ヵ寺で結成。今月野町2丁目の浄土宗大蓮寺が新たに加わり、5宗派の僧侶がそろった。多様な宗派が集まる同時院群ならではの取り組みを行おうと、終活セミナーを企画した。
セミナーは、協議会に参加する寺院境内で毎月開催する朝市(北國新聞社後援)で行う。本堂で相続手続支援センター石川の新喜章弘所長が、相続税の税制改正や後見人などをテーマに解説する。会場には僧侶も常駐し、葬儀や墓、供養などの相談を受け付ける。
朝市では、来場者の声に応えて野菜の販売量を充実させる。ティッシュや洗剤など生活用品の配達など、買い物支援のブースも並ぶ。
朝市は午前9時から。今後は終活のほか、宗派を越えた法話会や、僧侶が日頃の悩みや疑問に答える座談会なども企画する。承証寺の水野禎源住職(43)は「お寺で気軽に買い物や話を楽しみながら、生き方を見詰め直し、将来を前向きなものにする機会にしてほしい」と話した。